人権教育

令和5年度第5回人権学習HR活動

2月22日(木)の7限目に、2年生が第5回人権学習HR活動を行いました。

 

人権尊重のまちづくり

 同和問題は今も解決に向けてさまざまな議論や取組がなされています。今回は同和問題によって両親から結婚を反対される女性をテーマにした動画を視聴し、同和問題の歴史や正しい認識について学びを深めました。

*人権教育推進委員の感想

・どんなに周りが反対していても、自分が正しいと思ったら周りに流されずに自分の意見で突き進もうと思います。同和問題について正確に学び、これからも勉強していきたいです。

・今回の授業で同和問題について学び、まだ身近に存在するものだと知りました。私自身も同和問題について、さらに「知る」必要があると思いました。そして、知ったことを「伝える」という行動にも移していきたいです。

令和5年度人権・道徳教育講演会

11月14日(火)の7限目に、人権・道徳教育講演会を行いました。

今年度は、徳島県人権教育研究協議会副会長であり、徳島県人権教育指導員を務められている徳山富子さんをお迎えして、「子どもの人権~自尊感情を育むために~」と題してご講演をいただきました。日本人の実に7割以上の人が、「自分のことをダメな人間だと思うか」という質問に「はい」と答えたそうです。諸外国と比べても、日本人は自尊感情が低いようですが、自尊感情を高めるための考え方やキーワードをご自身の経験も踏まえながら丁寧に教えていただきました。

以下、生徒たちの感想です。

*徳山先生の講演を聴いて、自尊心を高めるために無意識にできていたことが多いことに気づきました。私は中学生までネガティブ思考がくせになっていて、何をするにも「できない」「無理だ」と思うことが多かったですが、高校生になってからはいろんなことにチャレンジし、小さな成功を増やすことで、できないと思うことでも「あのときあれができたから大丈夫!」と思えるようになりました。失敗や間違いは足し算思考で考えることで自尊心を高め、とっておきの3段飛び言葉を使うことで、他の人や子どもの自尊心を伸ばせるようになりたいです。

*今回の講演会で、私は少し自尊感情が低く、それが自分を否定的に考えてしまうことにつながるということに気づきました。私は目標を大きいものにしていましたが、小さな目標を立ててそれを少しずつ達成していくと、自信がつき大きな目標に近づいていけるんだということがわかりました。自尊心を高めるために、周りの人ができることもあるということを知ったので、私も友達や家族などの大切な人に自尊心を高めていってもらいたいと思いました。

*私たちはまだ成人していなくて、いろんなことを思い悩む時期です。自分のことが好きになれない人だってたくさんいる中で、徳山先生のおっしゃっていた「物事をポジティブに考え、小さな段階を少しずつ歩んでいけばいい」という言葉がシンプルながら、一番心に響きました。自分にとって良いことよりも悪いことが多い世の中だからこそ、自分のことを理解してくれる人たちの存在、自分自身の存在が大切なのだとわかりました。

*「あなたは自分のことが好きですか?」という質問の答えに迷って、手を挙げることができなかった。これも自己肯定感の低さが関係していると思った。自分のことが好きと思えることのメリットを知ることができて良かった。これからは自己肯定感を高めて、人生を豊かにできるように生活していきたい。そのために、小さな成功体験や達成体験を大切にしていきたい。また自分の発言にも気をつけて生活したい。

*失敗や間違いは、自分に今足りていないところを知るチャンスであり、失敗することや挫折することを恐れず、次のステップや成功につながることと捉えることができるようになると学びました。ポジティブな考え方は脳に大きな影響を与えます。失敗することばかりを考えてしまった時は、自分は必ずできるんだというイメージ、幸せになる自分をイメージしたいと思います。幸せを呼ぶ3つの言葉「ありがとう」「感謝します」「ついてる」を大切にしたいと思います。

 

ここには載せきれませんが、生徒たちもそれぞれ自分の考えを深めていました。

徳山先生、貴重なご講演ありがとうございました。

令和5年度第4回人権学習HR活動

11月2日(木)に第4回人権学習HR活動を行いました。

 

1年生「性の多様性について~LGBT~」

 性の多様性については、世界中でさまざまな議論がなされています。まずは、「LGBT」について正しく理解することが大切です。その上で自分たちにできることを考えました。

*人権教育推進委員の感想

 よく言われている「LGBTQ」だけでは圧倒的に表現が足りないと感じました。だから「LGBTQ+α」はかなり合理的だと思いました。

 

2年生「共生社会実現に向けて」

 多様化やグローバル化が進む現代社会では、さまざまな背景を持った人と共生していく必要があります。今回は聴覚障害者について、デフサッカーやドラマの映像などを参考にしながら考えを深めました。

*人権教育推進委員の感想

 ろう者の人はぱっと見では見分けがつかないので、慎重に生活していきたいとおもいました。また、ろう者の人を見かけたら、優しく寄り添って助けてあげたいです。デフサッカーの動画を見て、コミュニケーションがとれない中、ゴールを決めるのがすごいと思いました。

3年生「日本人拉致問題」

 北朝鮮による日本人拉致問題は未だに解決していない人権問題です。拉致問題のどのような点が人権問題なのか、アニメ「めぐみ」を視聴して考えを深めました。

*人権教育推進委員の感想

 「めぐみ」を見て、拉致されている人がいてもすぐに他の人たちは気づくことができないというのは怖いと思いました。気づいたとしてもすぐに帰ってこられず、生存確認もできないのは、被害者だけでなくその家族の人生も奪われているんだなと感じました。

 

令和5年度第3回人権学習HR活動

9月28日(木)に第3回人権学習HR活動を行いました。

 

1年生「災害時における人権問題」

 南海トラフ地震は今後30年以内に高確率で発生すると言われており、本校は避難所に指定されています。避難所ではさまざまな事情を抱えた人が生活をともにしなければなりません。すべての人が安心して生活するには、避難所をどのようにデザインすればいいかについて、考えを深めました。

 

*人権教育推進委員の感想

 災害時は、体育館などにたくさんの人が避難してきて、何日間も一緒に生活をしないといけないので、大変だなと思いました。災害時は、たくさんの人権問題が発生します。一番の人権問題はトイレだと知りました。もし、災害が起こったら、自分に何ができるのかを考えて、動こうと思いました。

 

2年生 「認知症サポーター養成講座」

 65歳以上の4人に1人が認知症とその予備軍であり、徳島県は全国と比べても高齢化が進んでいるため、認知症への理解を進めることは差し迫った課題といえます。昨年と同様に外部講師の先生をお招きして,認知症サポーター養成講座を行い、認知症の兆候や症状、支援の方法などについて学びました。

 

*人権教育推進委員の感想

 親戚に認知症の人がいて、会った時に他人かのような対応だったので驚いて会話出来ませんでした。今思えば、ちゃんと話をしていたら、思い出してくれたのかなと少し後悔しています。次会った時は、会話を弾ませたいなと思いました。

 

3年生 「結婚差別」

 同和問題に起因する結婚差別は、残念ながら現代にも残っています。実際に結婚差別に直面した人の体験を動画で視聴しながら、結婚差別の実情や「寝た子を起こすな」論について考えました。

 

※人権教育推進員の感想

 動画を見て、現代でも結婚差別があることを悲しく思いました。憲法にもあるように、2人が同意していれば周りが批判する必要はないと思っていたけど、結婚に関しては親や周りが祝福してくれないと心の底から喜べないと思いました。学校の教育で正しい知識をもつ人が増えて欲しいです。

令和5年度第2回人権HR活動

第2回人権学習HRを行いました。

今回は6月8日(木)の7限目に2年生,15日(木)の7限目に1・3年生が実施しました。

 

1年生「子どもと人権」

 いじめとは何か,いじめによってどのような問題が発生するかを確認し,傍観者の立場でいることも問題であることを学びました。また,子どもの貧困,虐待や子どもの権利についても学び,日本や世界の子どもたちが置かれている状況を知りました。

*人権教育推進委員の感想

・私は「だから わるい」という文章を読んで,いじめで悪いのは加害者だけではなく,傍観者も悪いことを改めて認識しました。自分が次のターゲットにされるかもしれないと怖く感じるかもしれないけれど,いじめられる人の気持ちに寄り添ってあげたいと思いました。

  

2年生「アイヌの人びと 」

 アイヌ民族が持つ独自の言語と文化について学び,現在の私たちの生活にもアイヌ語が関係していることなどを知りました。また,アイヌ民族について学ぶと同時に,多文化共生について理解を深めることができました。
 今月21日(水)からの修学旅行では,ウポポイ民族共生象徴空間を訪れます。今回学習した内容に現地で触れてきたいと思います。 

*人権教育推進委員の感想

・アイヌの言葉や,ことわざが心に残りました。修学旅行がさらに楽しみになりました。

・北海道の地域名の80%がアイヌ語であるという事に驚いた。アイヌの人びとの存在は北海道で大きなものであったのだと思った。修学旅行では,差別の歴史について学びたい。

 

3年生「公平な採用選考をめざして」

  3年生には、9月に就職試験を控えた生徒も多数在籍しています。企業が欲しい人材とはどんな能力を身につけた人なのかという就職生には必須の事項を確認した上で、就職差別につながる14項目について考えました。また、就職差別につながるような質問をされたときの答え方についても、模擬面接を通じて練習しました。

*人権教育推進委員の感想

・就職差別につながる14項目について学んだ。答えてもよいと思っていた質問でも,差別に繋がるものがあると知ることができた。

・就職差別に繋がる質問をされた時の答え方を学べてよかった。就職面接では,このことを思い出して気を付けたい。

・就職試験を控えている自分にとって,覚えておくべき内容だと感じました。就職面接でも今日の授業内容を活かしていきたいと思いました。

 

令和5年度人権・道徳教育映画会

5月25日(木)に人権・道徳教育映画会を行いました。

 

今年度は、島崎藤村原作の「破戒」を全校生徒で視聴しました。間宮祥太朗さん演じる主人公の丑松は、被差別部落出身ということを隠して、小学校の教員として働いていました。丑松は生徒に慕われていましたが、一方で自分の出自を隠していることや未だに身分差別が続く社会の状況に煩悶していました。そんな中、丑松は、被差別部落出身の思想家である猪子蓮太郎が著した本や演説に感動し、教え子たちにメッセージを託します。

*生徒の感想(抜粋)

・主人公が、自分が被差別部落出身であるということを絶対に口にしてはいけない、人を信用してはいけないと葛藤している苦しい表情が印象に残っています。困難に立ち向かおうとする姿勢に勇気づけられました。現代を生きる私たちも、生活の中でどこか無意識のうちに差別をしているかもしれないと思いました。

・主人公が言っていた、「みんな血が通い合っている人間」という言葉がとても印象に残っています。

・「人は弱いから差別をする」という言葉がとても心に刺さり、なぜ生まれが違うだけで差別されなければならないのだろうと思いました。

・演説を聴いた後の主人公は、勇気を出して出自を打ち明けられてよかったと思います。そして、そのことを知った友人の対応に私は感動しました。また、生徒たちも「先生は先生だ」と言って、本当に大切なことは何かをわかっていると思いました。

令和5年度第1回人権学習HR活動

5月11日(木)の7限目に,第1回人権学習HRを行いました。 

1年生「SNSと人権(インターネットによる人権侵害)」

 インターネットは私たちの生活になくてはならないものになっています。私たちはインターネットの特性について理解し,ルールやマナーを守り,正しい利用を心がけなければなりません。インターネットについて,また,友人との具体的なトラブルの事例について考えました。

 

2年生「メディア・リテラシー(フェイクニュースを見抜くには)」

 ネット上のフェイクニュース(虚偽の情報)の存在や,私たちが情報に接するときに気をつけることを考えました。また,ロシアのウクライナ侵攻におけるフェイクニュース,ディープフェイク(AI技術等で作り出された,偽の映像),ファクトチェック(情報の真偽を検証する活動)についても学びました。

 

3年生「インターネットと人権」

 SNSによる誹謗中傷は社会問題の一つとなっており,いつ誰が加害者・被害者になってもおかしくない問題です。これは高校卒業後も考えていかなくてはならない問題です。SNSで傷つく人を減らすためにはどうしたらよいか考えました。

*人権教育推進委員の感想

・SNSによる人権侵害について詳しく考えることができました。最近はネットでのやり取りが増えたのでスマホの機能や設定を理解して利用しなければいけないなと思いました。またスマホでのやりとりの際,文字だけでは相手に誤解されるので,絵文字などを活用し,誤解されないようにしたいです。

・フェイクニュースは見分けるのが非常に困難だということを知ることができた。自分なりに調べて判断して,すぐに信じないことが大切なのだと思った。SNSの怖さがよく分かった。 

・グループの話し合いで,「情報を疑う」「むやみに拡散しない」などの意見は共感できる部分が多かったです。また,フェイクニュースについての動画を見て,悪気がなくても発信してしまったパターンがあると知ったので,自分が被害者ではなく,加害者になる可能性があるという事をしっかり覚えておきたいと思います。

・インターネットによる人権侵害や社会問題の具体例を見て,それに基づく法律の必要性をグループで議論したことが印象に残りました。

・SNSでの書き込みは自由ですが,それで人を傷つけてしまうこともあるということを自覚して使わなくてはいけないと分かりました。 

 ・誹謗中傷が多い一番の理由は,匿名で書き込むことができるからだと思う。相手に直接言えないことも匿名だと言えたり,拡散力の強さだったり,非常に恐ろしいと思う。自分の発言に責任を持つことを心がけることが大切だと思いました。

生徒人権教育推進委員会

5月11日(木)の放課後,生徒人権教育推進委員会を開きました。

各クラスから人権教育推進委員となった生徒たちが集まり,委員の仕事内容や,本年度の予定の確認を行いました。

また,人権推進委員長,副委員長をはじめとする役割を決定しました。

一緒に学校の人権活動を推進していきましょう。1年間よろしくお願いします!(^^)!

令和4年度第5回人権学習HR活動

2月16日(木)に、第5回人権学習HR活動を行いました。

 

1年生 性と差別について(デートDV)

デートDVとは交際相手との間で起こる暴力のことであり、身体的暴力に加え、精神的暴力や経済的暴力なども含まれます。知らず知らずのうちに加害者や被害者にならないように、動画を参考にしながらデートDVについて学びました。

*人権教育推進委員の感想

私は初めて「デートDV」を知り、少し怖くなりました。どちらかがしんどい思いをしたり我慢をしたりする毎日を送る恋愛は、本当の恋愛ではないなと学習を通して改めて思いました。思いやりのある恋愛をしたいなと思います。

 

2年生 人権尊重のまちづくり ~今、私にできること~ (同和問題)

出身地による結婚差別や就職差別をされたというニュースや記事を、今でも目にすることがあります。2年生も動画を参考にしながら、同和問題の歴史や近年のインターネットを介した差別について学びました。

*人権教育推進委員の感想

現代社会では、インターネットの普及により不特定多数の人に情報が広まる。中には匿名で差別的な発信を行う人もいて、ネット上での問題も増えていることがわかった。同和問題は人間によってつくられたものなので、人間の努力によって改善していくことが必要だと感じた。

 

中・高生による人権交流集会

 12月17日に徳島県教育会館(徳島市)で行われた「中・高生による人権交流集会」にヒューマンライツ部員6名が参加しました。全体会は、とよなか国際交流協会の三木幸美さんによる「私からはじめる 私たちの多様性社会」についての講演でした。分科会は、同和問題、貧困、ジェンダーの3つに分かれ、意見交換をしました。

 ヒューマンライツ部員が参加した南部ブロック生徒部会では、ジェンダーについて考えました。ジェンダーカルタでアイスブレーキングを行った後、アンコンシャスバイアス(無意識の偏見)や幼少期からのジェンダー教育のあり方についてグループで意見を交わし、代表者が発表、会場全体で共有しました。