留学支援について

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R5 短期留学プログラム 本年度報告

  このプログラムは、単に海外の空気を味わって「楽しかった」で終わってしまうような、海外旅行の延長線上にあるような留学とは異なり、参加者たちがその経験から問題意識をもって世界へ羽ばたこうとする、いわゆるグローバルな視点を持った人材を育成することを目指しています

 コロナ禍の影響もあり、昨年度まではオンラインプログラムという形でマーセッド現地の生徒のみなさんとのセッションを通じて交流してきました。

 今年度も出発直前までコロナの影響が心配されましたが、無事に2023年7月、アメリカへ研修に行くことができました。今回は、選考により選ばれた生徒5名(3年生3名、2年生1名、1年生1名)が、第1期生として参加しました。

 

4月に参加が決定した生徒5名は、渡航に向けて5月からオンラインによる事前研修を受講し、12月の最終事後研修までなんと8ヶ月間、走り続けました。

留学先であるマーセッドカレッジはカリフォルニア州サンフランシスコから東に車で約2時間半のマーセッド市にある2年制大学です。大学内での語学研修に加え、アップル本社訪問スタンフォード大学への視察学授業の聴講、そして地域高校生との交流など盛りだくさんの経験を積んできました。

 MCELI教室でのTOEFL対策授業大学生の授業(化学)に参加

サンフランシスコ視察ヤマトコロニー見学ヨセミテ国立公園地元高校生とカンバセーションセッション

参加生徒たちにとって今までで一番短く感じるような濃密な10日間となりました。

 ホストファミリーと子供見守りボランティアプログラム最終日

  

(参考は動画“R5海外短期留学”)

9月21日 全校生徒の前で留学報告会を実施しました。1人10分間、自身の留学に対する思いや発見、経験から得た学び、次のステップへ向けてなど、各々が強い思いを込めて発表しました。在校生たちも、大変興味を示し、刺激を受けている様子で、全員にとって大変有意義な時間となりました。

10月7日 本校のオープンスクールの留学説明会において、生徒5名が留学報告をしました。マーセッドカレッジの山内理事長にも、アメリカよりはるばるゲストととしてご来校いただきました。生徒たち自身も、前回より慣れた様子で堂々としていて、さらにレベルアップした発表ができました

そして12月14日 短期留学プログラムに参加した3年生3名が、東京で実施された成果発表会に参加しました。同じプログラムに参加した県外の生徒たちとお互いの考えや意見を共有し、これからの将来について考えることができました

 


今回のプログラムは、生徒たちの自主性によって成り立っています

“プログラムに参加したい!”という強い気持ちからその意志行動力をもって、実践に移してくれました

そのアクションがあったからこそ、この貴重な経験があり、目的意識をもって行動したからこそ深い学びがあったと生徒たちを見て実感します。国際理解において必要な、「自国・自身を深く理解する」というところにも気づくことができていたのは彼らの大きな発見であり、今後の国際社会へ羽ばたく第1ステップとなったことでしょう。

 

~参加留学生の感想~

・化学の授業で、「英語で学ぶ」楽しさを感じた。現地高校生との交流で、自分の英語がどんなにおかしくても、とにかく話すべきだと感じました。

・峰村さん(Apple本社勤務)のお話から、世界を変えるのではなく新しいものを作るのが必要という言葉に共感した。

・MLB観戦、自分を思い切り表現して、巨大スクリーンに映ることができた。

・自分の英語力が日常会話ができるレベルだ、と気づくことができた。自然と英語表現が出るようになっていた。

・多少不格好であっても、会話を成立させることができたという経験は、大きな自信につながった。ただ、留学は通過点。この経験を将来のために最大限に活かしたい。

R5 短期留学プログラム 成果発表会 in 東京

令和5年度短期留学プログラムの最終研修として、12月14日(木) 東京・虎ノ門にて成果発表会が実施され、本校からは3年生3名が参加しました。

 今回の成果発表会は、今年度別時期に同プログラムに参加をしていたマーセッドカレッジ提携校の高校(5校)から15名の生徒が集まり、お互いの学びを共有し意見を交わすことのできる貴重な機会となりました。



この成果発表会の前には、マーセッドカレッジにより国会議事堂参観が企画されていました。なんと『special』!!

米国にて研修を終了した生徒たちに、政治の中枢を体験する機会をもち、改めて自国について学び、考え理解を深めることで、より国際的な視野を広げる契機を供与することを目的として実施してくださいました。 

朝11:00。虎ノ門(Y.E.S.オフィス)に集合した生徒たちは互いに自己紹介し、ともに国会議事堂へと向かいました。テレビでしか見たことがないあの場所に行くん?という気持ちで、生徒たちは大変高揚している様子でした。セキュリティチェックを受け、国会議事堂内を案内していただき、普段国政が議論されている場所で、どのように議会が進むのかなど、改めて学ばせていただきました。

 

また、普段は立ち入ることが出来ない議員会館にも案内していただき、議員会館の食堂で昼食もとらせていただきました。海高生の3人は、案内をしてくださったマーゼン氏(議員会館で勤務)に終始、積極的に質問をし、今後の将来ビジョンや日本の政治などについて熱く語らっていました。(会話は英語・日本語入り混じっていました!)

 高校生に話をされる井林氏マーゼン氏と昼食タイム

さらに、政策会議室では『special』サプライズが待っていました。

なんと、大変ご多忙の中、デジタル大臣 河野太郎氏内閣府副大臣 井林辰憲氏農林水産委員長 滝波宏文氏と対面する機会をいただきました。グローバル社会に対する考えを共有いただいたり、生徒たちの質問にお答えいただく場面もあり、自国を支える方々からお話を聞かせていただく大変貴重な時間となりました。

 滝波氏と握手を交わす3年生(末田君)高校生にお話をされる河野氏

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


午後は虎ノ門オフィスに戻り、成果発表会がありました。そこでは、各校がスライドを活用したプレゼンテーションを行いました。一人ひとりが今回の留学プログラムを通して、様々な体験・発見・苦労・感動をし、それらを将来に活かし学びを続けていこうとするその姿がとてもまぶしく、たくましく見えました。

 

 

海高生3名は、留学経験から得た新たな考え方や教訓を自分たちの中で咀嚼して、次のステップへ向けてどのように活かしていくかという部分に焦点を当て、各々の考えをまとめ、堂々と発表していました。特に、原稿を見ることなく、自身の思いを自身の言葉に乗せてオーディエンスに伝えている姿は、心に強く響くものがあり、大変誇らしいものでした!

発表会後はゲストとして参加されていた、世界で活躍される社会人の方々からもフィードバックをいただきました。ゲストの方々からいただくアドバイスは言葉に重みが感じられ、海高生たちも大変刺激を受けている様子でした。海部高校の留学プログラムがスタートするきっかけに関わってくださっていた坂口様(元徳島県教育委員)には、海高生のプレゼンテーションのスタイルは社内プレゼンのようだ、とお褒めの言葉も頂戴しました。

 

事前研修から始まる約9ヶ月間のこのプログラムにおいて、生徒たちは飛躍的に成長しました

 この短期留学プログラムを通して、ひとりでも多くの海部高校の生徒たちが真の国際人となり、地元・日本・世界で活躍するのが、今後も楽しみです。

 

短期留学プログラムについて

 

2021年11月、海部高校は、アメリカのカリフォルニア州にあるマーセッドカレッジと国際交流パートナーシップ協定を締結しました。徳島県の公立高校として初めて実施している留学プログラムです。

 プログラム参加者たちが留学経験を通して、問題意識をもって世界へ羽ばたこうとする、いわゆるグローバルな視点を持った人材を育成することを目指しています。そして、世界へ羽ばたいた人材が、将来的には徳島県の地域活性化や地方創生に貢献してくれると期待しています。

  当協定では、アメリカ・日本の文化交流・国際教育の促進、並びにアメリカ留学を希望する学生へのガイダンス、アメリカでの研修プログラムの実施、両校教職員の相互派遣等について定められています。