人権教育
令和6年度 第2回人権学習HR活動
第2回人権学習HRを行いました。
今回は、6月6日(木)に2年生,13日(木)に1年生・3年生が実施しました。
1年生【子供と人権】
いじめとは何か,いじめによってどのような問題が発生するかを確認し,傍観者の立場でいることも問題であることを学びました。また,子どもの貧困,虐待や子どもの権利についても学び,日本や世界の子どもたちが置かれている状況を知りました。
*人権推進委員の感想
・「自分がされると嫌なこと」をグループで話し合ってみると、一人一人違っていた。人と接するときに、自分の行動や発言でその相手がどう思うのかを考えなければいけないと感じた。
・「いじめ」を見つけたときには、被害者の意見だけを聞くのではなく、被害者,加害者のどちらの話も聞いてから対応する必要があると思った。
2年生【アイヌの人々】
アイヌ民族が持つ独自の言語と文化について学び,現在の私たちの生活にもアイヌ語が関係していることなどを知りました。また,アイヌ民族について学ぶと同時に,多文化共生について理解を深めることができました。
*人権教育推進委員の感想
・北海道の先住民,アイヌの人々の言語や文化を学んだ。アイヌの言葉には、私たちの日常に影響を与えているものもあるということを初めて知った。一方で、アイヌ文化は明治政府によって崩されてしまったという悲しい面についても知った。その消滅の危機にあるアイヌ文化について、今月18日からの北海道への修学旅行を通してしっかりと学びたいと思う。
3年生【公平な採用選考を目指して】
3年生には、9月に就職試験を控えた生徒も多数在籍しています。企業が欲しい人材とはどんな能力を身につけた人なのかという就職生には必須の事項を確認した上で、就職差別につながる14項目について考えました。また、就職差別につながるような質問をされたときの答え方についても、模擬面接を通じて練習しました。
*人権教育推進委員の感想
・就職面接で就職差別になる質問についてグループで話し合った。「血液型」や「信仰宗教」「住所」など、法律で自由を認められているものや差別につながるものは面接であっても返答を断り事前に就職差別を防ぐ必要があると感じた。
令和6年度人権・道徳教育映画会
5月30日(木)に人権・道徳教育映画会を行いました。
今回は「かがみの孤城」という映画を視聴しました。この映画は、「君を、ひとりにはしない」というキャッチコピーがあります。このキャッチコピーも相まって、独りぼっちだった主人公が鏡の中の世界で出会う仲間たちと心を通わせ、願いを叶える旅に出て行くような、ファンタジックで温かみのある内容となっています。
【生徒たちの感想】
・この映画を通して、自分の考えや思いを人に伝えるということがどれほど大切なことなのか知ることができました。「大丈夫?」などの言葉は心が救われる言葉だと思う。人に合わせるような人間ではなく、自分の気持ちをしっかりと持てるようにしたい。
・この映画から、人は一つの行動でトラウマを抱えてしまうと、そのトラウマはなかなか改善されず、長く引きずってしまうということを改めて感じた。そのトラウマを抱える中でも周りの信頼できる人々のサポートは欠かせない物だと思った。
令和6年度第1回人権学習HR活動
5月9日(木)の7限目に、第1回人権学習HRを行いました。
1年生「SNSと人権(インターネットによる人権侵害)」
SNSは私たちの生活に欠かせないものとなっています。一方で、なにげなく送ったメッセージや投稿画像が、他者を傷つけたり事件を引き起こしたりすることもあります。SNSにはどんなリスクがあるのか、加害者にも被害者にもならないためにどのような対策が必要なのかを考えました。
*人権教育推進委員の感想
SNSによる人権侵害の具体的なトラブルの例を見て、その原因や気をつけるべきことを考えました。メッセージでのやりとりは、自分の伝えたいことを相手がどう受け取るかを考え、確認することが大事だと思いました。これからはインターネットをしっかりと考えて使用していきたいです。
2年生「メディアリテラシー(インターネットによる人権侵害)」
ネット上に掲載されている記事や書き込みといった情報は、必ずしも正しいものではありません。使い方によっては便利で有益なものですが、使い方を誤ったり、情報を鵜呑みにしたりしてしまうと危険です。どうすれば情報に惑わされないか、インターネットの使い方について考えました。
*人権教育推進委員の感想
今は誰でも情報を発信・受信することができる時代なので、情報のやりとりでは互いに注意する必要があると感じた。特に、得た情報を鵜呑みにしてしまわないことや、自分が発信する側に立った際にも誤った情報を発信しないように気をつけたい。また授業を通してファクトチェックのやり方を知ることができ勉強になった。
3年生「インターネットによる人権侵害」
SNSでの誹謗中傷は後を絶ちません。近年、芸能人への誹謗中傷で命をたってしまった事例や、裁判で有罪判決が下された事例など、ニュース等で耳にする機会も多い問題です。SNSで傷つく人を減らすためにはどのようにしたらよいか考えました。
*人権教育推進委員の感想
SNSによる誹謗中傷の問題は以前より目にする機会が多くなったように感じます。今回は、初めてSNSに関する法律について考えました。法整備が検討されており、法整備は確かに必要だと思いますが、私はそれ以上に個人が気をつけるべきことだと感じました。安心・安全に利用することをこれからも意識していきたいです。
令和5年度第5回人権学習HR活動
2月22日(木)の7限目に、2年生が第5回人権学習HR活動を行いました。
人権尊重のまちづくり
同和問題は今も解決に向けてさまざまな議論や取組がなされています。今回は同和問題によって両親から結婚を反対される女性をテーマにした動画を視聴し、同和問題の歴史や正しい認識について学びを深めました。
*人権教育推進委員の感想
・どんなに周りが反対していても、自分が正しいと思ったら周りに流されずに自分の意見で突き進もうと思います。同和問題について正確に学び、これからも勉強していきたいです。
・今回の授業で同和問題について学び、まだ身近に存在するものだと知りました。私自身も同和問題について、さらに「知る」必要があると思いました。そして、知ったことを「伝える」という行動にも移していきたいです。
令和5年度人権・道徳教育講演会
11月14日(火)の7限目に、人権・道徳教育講演会を行いました。
今年度は、徳島県人権教育研究協議会副会長であり、徳島県人権教育指導員を務められている徳山富子さんをお迎えして、「子どもの人権~自尊感情を育むために~」と題してご講演をいただきました。日本人の実に7割以上の人が、「自分のことをダメな人間だと思うか」という質問に「はい」と答えたそうです。諸外国と比べても、日本人は自尊感情が低いようですが、自尊感情を高めるための考え方やキーワードをご自身の経験も踏まえながら丁寧に教えていただきました。
以下、生徒たちの感想です。
*徳山先生の講演を聴いて、自尊心を高めるために無意識にできていたことが多いことに気づきました。私は中学生までネガティブ思考がくせになっていて、何をするにも「できない」「無理だ」と思うことが多かったですが、高校生になってからはいろんなことにチャレンジし、小さな成功を増やすことで、できないと思うことでも「あのときあれができたから大丈夫!」と思えるようになりました。失敗や間違いは足し算思考で考えることで自尊心を高め、とっておきの3段飛び言葉を使うことで、他の人や子どもの自尊心を伸ばせるようになりたいです。
*今回の講演会で、私は少し自尊感情が低く、それが自分を否定的に考えてしまうことにつながるということに気づきました。私は目標を大きいものにしていましたが、小さな目標を立ててそれを少しずつ達成していくと、自信がつき大きな目標に近づいていけるんだということがわかりました。自尊心を高めるために、周りの人ができることもあるということを知ったので、私も友達や家族などの大切な人に自尊心を高めていってもらいたいと思いました。
*私たちはまだ成人していなくて、いろんなことを思い悩む時期です。自分のことが好きになれない人だってたくさんいる中で、徳山先生のおっしゃっていた「物事をポジティブに考え、小さな段階を少しずつ歩んでいけばいい」という言葉がシンプルながら、一番心に響きました。自分にとって良いことよりも悪いことが多い世の中だからこそ、自分のことを理解してくれる人たちの存在、自分自身の存在が大切なのだとわかりました。
*「あなたは自分のことが好きですか?」という質問の答えに迷って、手を挙げることができなかった。これも自己肯定感の低さが関係していると思った。自分のことが好きと思えることのメリットを知ることができて良かった。これからは自己肯定感を高めて、人生を豊かにできるように生活していきたい。そのために、小さな成功体験や達成体験を大切にしていきたい。また自分の発言にも気をつけて生活したい。
*失敗や間違いは、自分に今足りていないところを知るチャンスであり、失敗することや挫折することを恐れず、次のステップや成功につながることと捉えることができるようになると学びました。ポジティブな考え方は脳に大きな影響を与えます。失敗することばかりを考えてしまった時は、自分は必ずできるんだというイメージ、幸せになる自分をイメージしたいと思います。幸せを呼ぶ3つの言葉「ありがとう」「感謝します」「ついてる」を大切にしたいと思います。
ここには載せきれませんが、生徒たちもそれぞれ自分の考えを深めていました。
徳山先生、貴重なご講演ありがとうございました。