令和5年度人権・道徳教育講演会

11月14日(火)の7限目に、人権・道徳教育講演会を行いました。

今年度は、徳島県人権教育研究協議会副会長であり、徳島県人権教育指導員を務められている徳山富子さんをお迎えして、「子どもの人権~自尊感情を育むために~」と題してご講演をいただきました。日本人の実に7割以上の人が、「自分のことをダメな人間だと思うか」という質問に「はい」と答えたそうです。諸外国と比べても、日本人は自尊感情が低いようですが、自尊感情を高めるための考え方やキーワードをご自身の経験も踏まえながら丁寧に教えていただきました。

以下、生徒たちの感想です。

*徳山先生の講演を聴いて、自尊心を高めるために無意識にできていたことが多いことに気づきました。私は中学生までネガティブ思考がくせになっていて、何をするにも「できない」「無理だ」と思うことが多かったですが、高校生になってからはいろんなことにチャレンジし、小さな成功を増やすことで、できないと思うことでも「あのときあれができたから大丈夫!」と思えるようになりました。失敗や間違いは足し算思考で考えることで自尊心を高め、とっておきの3段飛び言葉を使うことで、他の人や子どもの自尊心を伸ばせるようになりたいです。

*今回の講演会で、私は少し自尊感情が低く、それが自分を否定的に考えてしまうことにつながるということに気づきました。私は目標を大きいものにしていましたが、小さな目標を立ててそれを少しずつ達成していくと、自信がつき大きな目標に近づいていけるんだということがわかりました。自尊心を高めるために、周りの人ができることもあるということを知ったので、私も友達や家族などの大切な人に自尊心を高めていってもらいたいと思いました。

*私たちはまだ成人していなくて、いろんなことを思い悩む時期です。自分のことが好きになれない人だってたくさんいる中で、徳山先生のおっしゃっていた「物事をポジティブに考え、小さな段階を少しずつ歩んでいけばいい」という言葉がシンプルながら、一番心に響きました。自分にとって良いことよりも悪いことが多い世の中だからこそ、自分のことを理解してくれる人たちの存在、自分自身の存在が大切なのだとわかりました。

*「あなたは自分のことが好きですか?」という質問の答えに迷って、手を挙げることができなかった。これも自己肯定感の低さが関係していると思った。自分のことが好きと思えることのメリットを知ることができて良かった。これからは自己肯定感を高めて、人生を豊かにできるように生活していきたい。そのために、小さな成功体験や達成体験を大切にしていきたい。また自分の発言にも気をつけて生活したい。

*失敗や間違いは、自分に今足りていないところを知るチャンスであり、失敗することや挫折することを恐れず、次のステップや成功につながることと捉えることができるようになると学びました。ポジティブな考え方は脳に大きな影響を与えます。失敗することばかりを考えてしまった時は、自分は必ずできるんだというイメージ、幸せになる自分をイメージしたいと思います。幸せを呼ぶ3つの言葉「ありがとう」「感謝します」「ついてる」を大切にしたいと思います。

 

ここには載せきれませんが、生徒たちもそれぞれ自分の考えを深めていました。

徳山先生、貴重なご講演ありがとうございました。