次世代経営者育成プログラム(起業体験プログラム) ~はじめに~

 本校では、平成18年度から「海部高等学校支援プロジェクト」の一環として、アントレプレナー
(起業体験活動)に取り組んでいる。
 このプロジェクトは、地元海陽町出身のベンチャーキャピタリスト村口和孝氏の全面的な協力を
得て、実現できた教育活動である。生徒たちが現実さながらの会社設立プロセスを体験することで、
経済社会の仕組みを学び取ること、さらには個々が「自分で考え、行動する力」を伸ばしていくこと
を目的としたプログラムである。
 単に、模擬店を出して販売活動を行うだけでなく、ベンチャーキャピタリストや公認会計士、銀行
員、商工会の職員などによるサポートのもと、「ビジネスプランの作成」「設立登記」「資本調達」
「販売活動」「決算書作成」「株主総会」「利益配当」といった起業に関する一連の流れを実際に、
現金を使って体験する。
 販売活動の実施場所として選んだのは地元海陽町商工産業祭である。

次世代経営者育成プログラム(起業体験プログラム) ~ねらい~

~本プロジェクトを通して次のことを学び、身に付けて欲しいと考える~

 1. それぞれの業界の第一線で活躍されている方々から、社会の実情やビジネスの世界で生きていくために、必要な考え方や姿勢を学び、自分たちとの温度差(ギャップ)を知る。
 2. 自ら起業することでその会社に責任を持ち、会社経営の基礎知識や運営していくためのノウハウを学び、しっかりとした職業観・勤労観を身に付ける。
 3. プログラム進行中に生じた様々な問題について諦めることなく個人・グループで解決策を見出し、問題解決能力と精神的な強さを身に付ける。

 

ねらい ねらい2

次世代経営者育成プログラム(起業体験プログラム) ~学習効果~

~起業体験プログラムを通して身につく力~

1.マネジメントスキル

  ①経営管理②事業運営・管理③マーケティング④財務・会計

2.コミュニケーションスキル

  ①リーダーシップ②プレゼンテーション能力③他社との調整能力

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3.職業観・勤労観      4.社会貢献          5.倫理観・道徳観

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6.会社の仕組み

  ①株式の役割,出資と融資の違い②会社設立のプロセス

  ③会計・業務監査の意味④株式総会の意義

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次世代経営者育成プログラム(活動状況)

0614_次世代経営者育成プログラム ~お客様対応/やる気スイッチを入れる~

2024年6月19日 15時13分

6月14日(金)情報ビジネス科3年生は、國方由紀子先生にご講演いただきました。

本日は、クレームは、「改善の余地」を与えていただける「宝」であることや、クレーム対応の手順を教えていただきました。自らの失敗で相手を不快に思わせてしまった場面を想定し、自分ならどのように対応するかを発表しました。難しい課題でしたが、國方先生の模範解答を、起業時に活かせるようメモをとっていました。仕事はチームでしているので、チーム内での情報共有や再発防止に取り組むことの重要性についても理解していました。

また、「やる気スイッチ」の入れ方を脳科学のお話も盛り込みながら解説いただきました。前回の、「やる気にならないのはどんな時?」「力を出せずに後悔したことがあるか?」「やる気が出るよう工夫しているのはどんなこと?」というアンケートを集計していただき、周りの考えや対応策も知ることができました。

<生徒の感想 一部抜粋>

 ・クレーム対応では、お客様の要求を飲み込みすぎないことと誠意をもって謝罪すること、代替案を提供することも大切だと知った。

 ・クラスの友達のやる気スイッチの入れ方がそれぞれ参考になった。

 ・クレームをいただいた時だけでなく、普段から言い訳をしないようにしたい。

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