国内短期留学報告会
2025年10月10日 10時01分10月9日(木)7限目に、国内短期留学の報告会を実施しました。
今年度は1年生1名、2年生2名、3年生3名の計6名が、8月6日~8日に東京への国内短期留学プログラムに参加しました。
昨年度より設立たれた本プログラムは、海陽町教育委員会やフェリシアこども短期大学の支援を受け、本年度も「生き方を考える」をテーマに、東京と海陽町とで様々な体験を通して「生きる」とは何か、これからどう「生きる」かについて考える時間をもち、予測不可能な時代と称される現代を生き抜く力を養うことを目的として実施されました。
今回、参加した生徒たちが報告会を通して、国内短期留学での学びや経験を共有しました。
【事前学習】
今年度の事前学習は、3日間にわたり実施されました。波切不動尊や城満寺、轟神社・轟の滝、テイクサンド、藍染めCafe in Between Blues、藍染めHi-COLOR handworks、吉田一郎さんのアトリエなどを訪れるとともに、渋谷&&とオンラインで交流したり海南文化村で白洲次郎のドラマを観たりと、盛りだくさんなプログラムでした。今回の事前学習を通して、都会から移住して海陽町で暮らす方々のお話を聞いたり様々な場所を訪れて実際に体験したりすることで、改めて地元での生き方・魅力を発見することができました。
【国内短期留学 8月6日~8日】
事前学習での学びをふまえ、一人ひとりが目標や目的を明確にもって、東京での国内短期留学に参加しました。実際に東京に行き、東京都や神奈川県在住者の方々と交流することで、自分たちの価値観の広がりを感じることができました。
●東京1日目 ⑴宮下パーク・渋谷散策 ⑵渋谷新聞spongeでの交流
●東京2日目 ⑴武相荘 ⑵牧山さんとの懇談会 ⑶フェリシア高等学校での交流
●東京3日目 ⑴フェリシアこども短期大学での交流
【参加生徒の感想】
・ 私はこれまで、明確な将来の夢をもっていませんでした。しかし、この国内短期留学を通して、子どもと関わる仕事に就きたいという夢の輪郭が、少しずつ見えてきたことを実感しています。また、この経験を通して、夢は一つに絞る必要はなく、幅広い選択肢をもっておくことが自分の成長にもつながると感じました。
・ フェリシア高等学校の生徒さんと対談し気付いたことは、東京(神奈川)では常に孤独を感じているということです。反対に、海陽町では孤独などは一切感じないということが話題にのぼりました。話してみると、海陽町では周りには知っている人ばかりだけれど、東京では知らない人ばかりで常に一人きりのような気持ちになると聞きました。そのことにはとても納得させられました。そこで地元の温かみについて改めて再確認することができたと考えています。
・ 実際に東京に行ってみると、自分とは異なる考え方をもつ様々な人々と交流することができて、柔軟に物事をとらえる大切さを学びました。そして自分の見ている世界がとても広がったと思いました。二泊三日、思ったよりあっという間に終わってしまい、徳島に帰るとなると少し寂しい気持ちになりました。この交流の経験を忘れずに、これからの自分の成長につなげていきたいと思いました。
・ 私達が話し合いをしたspongeの皆さんは誰もが、自分から話題をふったり話し合いを進めたりしていました。私達はその話題についていくばかりで、自分から意見を出すことができなかったように思えます。環境に大きな違いはなくても、何事も自分達で取り組もうとする姿勢が私には無い部分だと感じて、その姿勢を取り込めば自分の価値観に新たな視点をもたらすことができるかもしれないと考えることができました。
・ 私自身、白洲次郎についてあまり知りませんでしたが、事前学習でドラマを見て思ったことは、白洲次郎は『軸』ということをとても大事にしているということです。自分の軸をしっかりもち、相手が言うことをそのまま鵜呑みにするのではなく、もう一度自分で考え、それが本当に正しいのか考えることが大事であることを学びました。
・ 百瀬さんという渋谷の宮下パークの会長さんとお話した時に挑戦することがとても良いと思いました。特に印象に残っていることは、百瀬さんも常に怯えながら挑戦しているということでした。それでも、周りに助けてもらいながら挑戦することで、失敗してもその経験がいつか自分を助けてくれると教えてもらいました。私は、3日間を通して挑戦することに対し、怯えずやってみるという気持ちが前よりも大きくなり、このプロジェクトに参加して、成長できてとてもよかったと思っています。